取り扱い商品詳細

武州住吉正(江戸時代中期・武蔵国~土佐国)30-6-121

(特別保存鑑定)

石目地蝋鞘鐵地総金具半太刀拵え附

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商品仕様

特徴

長さ74㌢ 元幅3㌢ 元重ね7㍉ 反り15㍉
 江戸時代中葉に江戸で鍛刀して居た吉正の遺作で御座居ます。彼は銘鑑には、善定。武蔵国、後に土佐へ移る。上野大掾源吉正、上野介源吉正と銘したものが有ることが記載され、貞享三年(1686)の紀年作が有り、活躍年代は明らかとなっております。善定と云うのは関の善定派の出身という意で、江戸時代中葉に新刀関と呼称される現在の岐阜県関市で鍛刀して居た鍛冶が、江戸に出府してきたと云うことで有り、同類に虎徹の師匠と云われる和泉守兼重一類が特に有名で御座居ます。そうした彼の作品を看てみますと、身幅が元先に開きがついて反り程よく、腰元に浅く踏ん張りが付いて、中切先に結んだ寛文体配と汎称される特有の姿と成り、地鐵は小板目が良く詰んで地沸が細かに付き、やや黒味掛かって居ります。刃文は腰元から直ぐ刃で焼き出して、5㌢ほどして小沸勝ち匂い深い浅い湾れ調に互の目が連れて、刃沸が明るく輝き、互の目足が点続して砂流しが掛かって居ります。ここに江戸新刀の特徴的な刃文が表示されており、見落としがちですが焼出しが直ぐ刃と成り、徐々に焼きが高くなって互の目などに繋げるものが大阪焼出しと云い、焼きの高さが一定の直ぐ刃と成り、乱れ刃などに繋げるものを江戸焼出しと云います。この焼出しだけで江戸ものや、江戸から転出した鍛冶で在る事がうかがわれましょう。そしてこの頃の刀鍛冶全般に共通するのは、江戸時代に日本文化が最も華やいだ「元禄文化」の背景色が刃文にも現れて、匂い口が深い互の目を基調として、実用よりも、むしろ鑑賞や魅せる作風である事が最も大きな見所であります。刀に興味が無い方でも、刀の姿を想像する時に本作の如き体配や作風を想起するのは、世の中に現存作が最も多く、そして美しいと思わせる遺伝子が私たちの中に組み込まれているのかも知れません。現在まで様々な歴史の中をかいくぐってきた完存の状態と成り、全く制作時と変わらない一刀一装を88万円税込みで御案内致します。

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